あるもんで

写真:畑で採れた極小ニンジン。って、ちっちゃすぎじゃない?
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気がつけば、ここ、パタゴニアのラフンタに来て一年半が過ぎた。
ここ、ラフンタは信号も銀行も無い小さな集落。一番近い街、コヤイケは300キロ程南。バスで5時間くらいの所。
この前、ビザの申請の為に家族四人でコヤイケに行った。
うーん、大都会。
といっても、人口は数万人。
人口2000人程のラフンタに慣れると、そんな街が巨大に見える。
小樽に住んでいた時、東京に行く度に感じた「大都会感」を、今はコヤイケに感じる。
ま、確実に田舎モン化してる訳だけど、そんな感覚が嬉しかったりもする。
そして今日から、この小さな集落ラフンタの山向こう、20キロ先にあるミルタ谷の山小屋に行く。
そこに僕たちがこれから家づくりをする土地がある。
そこはと言うと、
人口は僕ら四人!
というか、ミルタ谷には5−6家族が住んでいるけど、そんな家々までは数キロ先という環境。
まさに周りにあるのは大自然。
そこにポツーンとある小屋に住みながら、自分達の家づくりをスタート。
水は小川から汲み、薪は森に倒れている木を運び、ノコギリで切ってから、斧で割って薪にする。
その薪で暖をとって、調理をする。
灯りはロウソク。
60ワットの太陽光パネルでカーバッテリーと、ポールが買ってきてくれた新兵器、船用のディープサイクルバッテリーを充電して、パソコンや無線機などに必要な最低限の電源を確保。
携帯の電波が無いから、ラフンタと連絡をとるのは無線機。
ということで、ミルタ谷に住んでいると、今度はラフンタが大都会に見えて来る。
そんなミルタ谷で、いよいよ家づくりスタート!
アースバッグハウスでつくる。
そこにある土でつくる家づくり。
地形を読んで、土を削って家をつくる。土を削った場所は畑にもなる。
ポールと木乃実さんを頼ってラフンタに来た。
家づくりのお手伝いをしながら分かってきた。
これは家づくり、というよりも、土地づくり。
家つくりながら、畑つくりながら、水路つくりながら、塀を築きながら、グリーンハウスをつくる。
いろーんなことを土を動かしながら、いっぺんにやる。
ポールと木乃実さんの家の周りは、まるで生き物みたいに、日々どんどん進化してる。
窪地だったところが池に変わり、芝を積み上げた塀が出来れば段々畑も出来る。
使うのは脳みそ、スコップ、気合い。
それをこれから、家族でやれるチャンスが来た。
歩きの旅と似てる。
歩き出すまでは不安もある。
でも動き出すことで、その不安は消えて行く。
今、大事なのは、土にスコップを入れること。
成せば成る。
ミルタ谷、いってまいります。
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