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2012-10-27

あるもんで


「自分達の住処を創る」。

今、だんだんと意識をフォーカス中。

体もいい感じに動き出してきた。

先ずは柵づくりの為の竹を集める。

家づくりをする場所はどんな処かというと、

250ヘクタールある、山の中の牧草地の一部。

山の中のゴルフ場の2ホール分位なイメージかな。

いや、ホントに、ゴルフ出来るね。あの山で。

ということで、牛さんだらけの環境で、先ず必要なのが柵。

パタゴニアの男たるもの、

○柵
○家

が作れて始めて一人前なんだそうだ。

木乃実さんが教えてくれた。

普通は木と太い針金を使って作る柵を、竹で作ってみるつもり。

牛は竹くらい簡単に折っちゃうらしいけど、三本一緒に束ねたら大丈夫なはず。

ということで、今、ひたすら竹を集めてる。

20分程山を歩くと、いい感じの竹林がある。

5m程に切りそろえた竹を12本程集めて束にして、担いで運ぶ。

江戸時代の金魚屋さんみたいに。

何往復かして汗かいてくると、長靴、長ズボンが邪魔になってきて、下半身は褌一丁。

といきたい処だけど、ここ数日はご近所のカウボーイが近くの山で作業中だから、万が一逢った時にはやっぱり恥ずかしいので、止めといた。

江戸時代の大工仕事をする男の下半身は褌なイメージだけど、あの理由が分かった気がした。

「あるもんで」

今回の家づくりの自分のキーワード。

「そこ」に「ある」ものを使ってみる。

因みにその竹は中が空洞じゃなくて詰まってる。

太いのは直径5cm位で相当に頑丈そう。

3年持ってくれたら最高!

その間に修行して、次は皆が作ってるような本格的な柵づくりしてもいいし、

もしかしたら「竹もよし」。ってことで、また竹で作り直すかもしれない。

そんなことを考えながら竹を運ぶのが楽しい。

ちょっとづつ積み上がっていく竹の束を見るのが楽しい。

昨年遊びに来てくれた、岐阜に住む家具職人で、自分で創った、超渋い和風ログハウスに住んでいる矢崎さんが

「家づくりは苦労も多いけど、これ以上無い程の人生の楽しみだよ」

と、正確な言葉は思い出せないけど、そんな風に教えてくれた。

うんうん、そうかも。

って、未だ竹の束しか運んでないから説得力ないけど、

はじまった。

パタゴニア生活。


写真:畑で採れた極小ニンジン。って、ちっちゃすぎじゃない?




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2012-10-06

成せば成る

成せば成る
気がつけば、ここ、パタゴニアのラフンタに来て一年半が過ぎた。

ここ、ラフンタは信号も銀行も無い小さな集落。一番近い街、コヤイケは300キロ程南。バスで5時間くらいの所。

この前、ビザの申請の為に家族四人でコヤイケに行った。

うーん、大都会。

といっても、人口は数万人。

人口2000人程のラフンタに慣れると、そんな街が巨大に見える。

小樽に住んでいた時、東京に行く度に感じた「大都会感」を、今はコヤイケに感じる。

ま、確実に田舎モン化してる訳だけど、そんな感覚が嬉しかったりもする。

そして今日から、この小さな集落ラフンタの山向こう、20キロ先にあるミルタ谷の山小屋に行く。

そこに僕たちがこれから家づくりをする土地がある。

そこはと言うと、

人口は僕ら四人!

というか、ミルタ谷には5−6家族が住んでいるけど、そんな家々までは数キロ先という環境。

まさに周りにあるのは大自然。

そこにポツーンとある小屋に住みながら、自分達の家づくりをスタート。

水は小川から汲み、薪は森に倒れている木を運び、ノコギリで切ってから、斧で割って薪にする。

その薪で暖をとって、調理をする。

灯りはロウソク。

60ワットの太陽光パネルでカーバッテリーと、ポールが買ってきてくれた新兵器、船用のディープサイクルバッテリーを充電して、パソコンや無線機などに必要な最低限の電源を確保。

携帯の電波が無いから、ラフンタと連絡をとるのは無線機。

ということで、ミルタ谷に住んでいると、今度はラフンタが大都会に見えて来る。

そんなミルタ谷で、いよいよ家づくりスタート!

アースバッグハウスでつくる。

そこにある土でつくる家づくり。

地形を読んで、土を削って家をつくる。土を削った場所は畑にもなる。

ポールと木乃実さんを頼ってラフンタに来た。

家づくりのお手伝いをしながら分かってきた。

これは家づくり、というよりも、土地づくり。

家つくりながら、畑つくりながら、水路つくりながら、塀を築きながら、グリーンハウスをつくる。

いろーんなことを土を動かしながら、いっぺんにやる。

ポールと木乃実さんの家の周りは、まるで生き物みたいに、日々どんどん進化してる。

窪地だったところが池に変わり、芝を積み上げた塀が出来れば段々畑も出来る。

使うのは脳みそ、スコップ、気合い。

それをこれから、家族でやれるチャンスが来た。

歩きの旅と似てる。

歩き出すまでは不安もある。

でも動き出すことで、その不安は消えて行く。

今、大事なのは、土にスコップを入れること。

成せば成る。

ミルタ谷、いってまいります。

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