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2012-03-24

パタゴニア名物「仙人風呂」誕生秘話

都内の機関誌向けに書いた文章、そのまま載せてみます。

今日から再び、山小屋生活。

仙人風呂に入るぞー。

ねっ、仙人。
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南米大陸チリのパタゴニアに移住して一年が経ちます。

そんな折、友人家族が日本からはるばる遊びに来てくれました。

生後8ヶ月の娘さんを連れて。

僕たちが住んでいるラフンタという小さな集落に辿り着くまでの友人家族の経路は、成田からカナダのトロント経由、チリの首都サンチャゴへ。そしてチリ国内線に乗りプエルトモントというチリ南部の港町へ。そこから夜行フェリーに乗ってチャイテンという、数年前に火山が噴火して日本でもニュースになった村へ。そこから舗装されていないパタゴニアの幹線道路を走ること3時間。

この経路に実に丸四日間を費やして来てくれました。

それから3週間、地球の裏側での生活を共にしてくれました。

その内の一週間は電気の無い山小屋暮らし。

なんと友人家族は日本酒に目がない僕の為に一升瓶を子供の如く大事に持って来てくれたので、山小屋での夕食は毎晩、ロウソクの灯のもとで友人家族が創ってくれる美味しい晩ご飯と日本酒という、夢のような日々でした。

そんな素晴らしい友人家族と約束していたのが、ドラム缶風呂に浸かりながら日本酒を飲む事でした。

ドラム缶は山の麓に置いてあり、山小屋までは1キロ半ほどの山道を運ぶ必要があります。

先日訪問して下さった家具職人の友人が残してくれた手書きの図を基に、先ずは背負子を作ってみました。

連日の雨の後、山に放たれている牛達が歩き回った後の山道は時に長靴がズッポリとはまってしまうほどにぬかるんでいる場所もあります。ぼくはそのぬかるみに見事にはまり横転。背負子から外れたドラム缶はゴロンと泥の中に横たわり、服は泥だらけ。というハプニングもありながら、何とか山小屋までドラム缶を運ぶことが出来ました。

運んでは来たものの、天気はずっと雨模様。龍神様が友人家族を歓迎してくれているのか、これでもかという程に雨が降り続きます。

その雨の間隙を縫いながらドラム缶に錆び止めペンキを塗り、風呂の中蓋を作り、準備完了。

明日には山を降りるというその日、雨が止み、久々の青空が雲の間から覗いています。

友人は神懸かったかの如くの勢いで小川をせき止めて立派な水風呂を創り、その横にドラム缶風呂の足場を創ってくれました。

僕たちはいつの間にか夢中になって薪を集め、火を焚き、気がつけばパタゴニアの大自然を眺めながらドラム缶風呂に浸かっていました。

最初は薫製されてしまいそうな煙もやがて落ち着き、ゆっくりと雄大な景色を眺める余裕も出て来ました。

鳥のさえずりと小川の流れる音だけが聞こえる、なんとも長閑なドラム缶風呂。

そしてよーく温まった後は小川をせき止めた水風呂にジャブン!

この後の爽快感は筆舌に尽くし難いので、これを読んで興味を持たれた方は是非、パタゴニアの仙人風呂(と友人と勝手に命名)に入りに来て下さいませ。

夕暮れ時、最後のひとっぷろを満喫していると、友人が一升瓶を持って来てくれました。

ドラム缶風呂なので、一緒に湯船に浸かりながらという訳には行きませんでしたが、パタゴニアの大自然の中で飲み交わした一杯は最高の味でした。

こちらはもうすぐ冬。ゆっくりと冬支度を開始したいと思います。

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2012-03-20

ポッカリ スエット

3週間一緒に過ごした友人家族が昨日、日本に向かって旅立った。

プエルトモントという北になる大きな港町に向かう船に乗って。

船が岬を曲がって見えなくなるまでお互い手を振りあってお別れをした。

バスでブーーン!、

とか、

飛行機でビューーーーン!

っていうのと違って、ゆーーっくりと大海に繰り出す船に乗る仲間を見送る。

全部がゆーーっくりなペースのパタゴニアの生活にふさわしい出発。

二家族7人で過ごしていたキャピンに今は我が家の4人だけ。

ポッカリと穴が空いた様な感覚。

さ、ゆーーっくりと冬支度を始めよう。

また何時か、あのドラム缶風呂に一緒に入ろう!


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2012-03-01

嬉しい再会

友人家族が日本から遊びに来てくれてる。

二家族でラフンタ村にあるキャビンを借りて共同生活。

生後8ヶ月の娘を連れて、はるばるやって来てくれた。

子供達が一緒に遊んでいる姿を見てると三人兄妹みたい。

いつもより弟の幹太がお兄さんに見えるから不思議。

ポール、木乃実さんと一緒に近くの温泉に行ったり、

昨日はバーベキューをした。

こちらに来てもうすぐ一年。

パタゴニアに来て自分たちで初めて調理する牛肉。

美味しく、有難く頂いた。

パタゴニアの大自然で育った、野性味溢れる味。

こりゃ難しいな。100%ベジタリアンって。

友達家族が来てくれて、パタゴニアの魅力を再発見する日々。

そして何よりも、仲間に再会出来るのは、やっぱり最高。

1月までの晴天続きは遠い昔の如く、ここ数日は曇り空に雨模様。

いま、パタゴニアではデモ活動の真っ最中。

一人の漁師さんが声を挙げたのがきっかけで、石油の値上げ、ダム建設に反対する市民が道路を閉鎖。

お陰で、ただでさえ交通量の少ないパタゴニアの幹線道路は今、ほぼ静まり返ってる。

そんな訳で、有り得ないほどにのどかなパタゴニアを体験中の友人家族。

滞在中の数日間は山小屋で電気無し生活も体験してもらう。

楽しんでもらえるといいな。


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