アタリマエの有難さ
久しぶりに山からラフンタ村に降りてきた。
電気がある!
パソコンを電池を気にせず使える!
蛇口をひねるだけで水が出る!
今まで当たり前だったことが、やたらと嬉しく感じた昨日。
一晩寝て、今日起きてみると、うん、これがやっぱり当たり前。
山での電気無しの生活がまた、何か遠い世界のように感じる。
ということで、この2週間ほど、家族四人、電気無しの山小屋生活。
楽しい!と一言では片付けられない。
亜衣ちゃんにとっては炊事、洗濯、子育てに追われる日々。
ぼくは薪の調達が大きな日課。
朝起きて、川の水を汲んだら山の中に薪探しに旅に。
適当なサイズの倒木を見つけると、のこぎりで気長に輪切りにして肩に担いでエンラコラ。
山小屋に戻ると、さらに小さな輪切りにして、斧で割って行く。
これから寒くなるので、それに備えようと思うと、この作業に追われる日々が続く。
森を歩きながら、倒木を切りながら、その倒木を運びながら、いろーんなことを考える。
暖をとり、食事をして、身体を洗う湯を沸かす。
この全てを薪でやる。
だから、薪はぼくらの生命線。
これがなくちゃ生活出来ない。
生きる為に薪を割る。
人間、ずーっとこうやって暮らしてきたんだ。
あたりまえのことの様で、ぼくにとっては大きな発見。
21世紀に入り、ますます便利な道具に囲まれて生きてきたけど、山に来てみると、本当に必要な道具は今も昔も変わらない。
鉈、斧、鉋。
使い方も磨ぎ方も知らなかったけど、アルゼンチンのパタゴニアに来て17年の時雄さんや、岐阜で25年前に自分でログハウスを建てた家具職人の矢崎さんに教えてもらったお陰で、なんとか使い方、磨ぎ方が分かってきた。
全て手探りの生活が暫く続くけど、気合い十分。気分は清々しい。
鳥、虫、牛、水たちが創る音以外には何も雑音が入らない生活。
まだまだこの生活をきちんと伝えるには経験足らず、言葉足らず。
うっし。ラフンタ村での電気のある生活をもうちょと楽しんでから、また山小屋目指すぞー。
あ、こちらのホームセンターのネットショップで買った60wのソーラーパネルが順調。車のバッテリーを太陽光で充電して、ノートパソコンの充電くらいは出来る様に。
太陽光が電気に変わる。
これまた当たり前のようで、実際にパソコンが充電出来た時は感動。
21世紀、人間は本当に便利な世界に生きてるんだな。

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