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2012-01-29

有り難や、恵みの雨

今朝は一ヶ月振り位に薪ストーブをつけた。ここ一ヶ月ほど、ずーーっと快晴。気持ち良い青空の日々だった。

ストーブの要らない毎日。こちらに来て10ヶ月。ストーブの要らない日があるのだろうか。と思うくらいに、春から夏になっても朝、晩は冷え込んでた。

だから、この一ヶ月は別世界。

カラっと晴れて、メキシコか何処かに来たみたい。

でもそれがずーーっと続くと、それはそれで心配になる。

雨がそれだけ降らないと、川の水量も少なくなって来る。

「これだけ雨降らないと、ちょっと心配になるよね」。

なんて会話がラフンタのあちこちで聞こえ始めた(だろう)頃、

やってきました雨。

今朝、久しぶりに薪に点火。

っていってもたかだか一ヶ月振りだけど、やけに久しぶりの作業に思えた。

燃え盛る火を見ていると、何故かいつもホッとする。

これは人間の本能なんだろうな。

曇り空を眺めながら薪ストーブの火にあたる。

ラフンタの日常。

一ヶ月振りに味わうと、これが新鮮。

やっぱり四季って大事なんだな。

寒い日、暑い日、ジメっとしてる日、カラっとしてる日。

全部があるから、お互いが引き立つわけで。

だから、この雨がずっと続くと、またあの晴れ間が懐かしくなる。

それにしても、

良かったー。恵みの雨。

写真:近所の川にて。この川の水が、ラフンタの皆の飲み水になってる。

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2012-01-25

パタゴニア・夏祭り

先週末はラフンタ村のお祭りだった。
アットホームな夏祭り。

ぼくが育った鎌倉では8月10日が花火大会で、それが終わると、「あー、夏が終わりに近づいてきちゃったなーっ」て、まだまだ温かいのに、ちょっと心が寂しくなったことを思い出す。

ここ、ラフンタではこの夏祭りが、正に皆の夏気分の最高潮で、これを過ぎると夏も後半戦といった感じなんじゃないかと思う。

実際、天気のほうも、祭りが終わる日曜日までは晴れ続き。週明け月曜日からは曇り空で、今日は風も強くて、なんだか秋の気配を感じちゃうほど。

40歳になった今でも、「夏の終わりの気配」っていうのはなんだか寂しく感じるものなんだな。

ここ、ラフンタは銀行すら無い場所だから、もちろん、飲み屋やライブハウスなんてものは無いから、普段の娯楽といえば、家族で見るテレビが主流なんだと思う。

我が家の場合、テレビじゃなくて、アルゼンチンの時雄さん、時子さんや、自転車で旅しているフジくん、ゆきみちゃんにもらった日本の映画やお笑いが最近の娯楽。

そんなとてもシンプルな日常だからこそ、祭りの時間が全体的にとーーっても幸せな、特別な空気に包まれていたように感じる。

小さい時に見た「北の国から」で、富良野のお祭り風景のシーンがあって、へそ踊りをするおじさんなんかの映像がやたらに幸せな感じに見えた。

ラフンタの祭りには正にあの「北の国から」で観た、富良野の祭りと同じ空気が漂っていた。

川辺の気持ち良い会場はライブ音楽に溢れていて、手漕ぎボートの競争があって、カウボーイ達のロデオがあったり、子牛に焼き印を入れるパフォーマンスがあったり。ゆったり、ほのぼの、楽しい時間が流れた。

ポールとワインを飲みながら話をしてたら、ゴミ拾いのおじさんがやってきた。挨拶をした後、ポールが教えてくれた。

「あの人が市長なんだよ。」

びっくりした。極々自然に会場のごみ拾いをしながら、皆と楽しく談笑する市長の姿。彼はもう16年間市長をやってるそうだ。

因みにここ、ラフンタはシスネス市の一部で、市庁舎はここラフンタから140km近く離れた所にある。

ぼくら家族は普段は肉を食べない生活だけど、祭りの為に用意された羊は有難く頂いた。

いやー、美味しい。

なんだか今から楽しみになってきちゃったな。来年の夏祭り。

写真:子牛に焼き印を入れるパフォーマンス。こうやって木に子牛をくくりつけた後、大人4-5人で子牛を押さえ込んで焼き印をもものあたりに押し付ける。その瞬間、体毛が燃えるから煙があがる。超あっつそう。


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2012-01-17

「マンジュウ事変」

「マンジュウ事変」

その事変は突然起こった。

ぼくたち家族は昨年からチリのパタゴニアに来ている。移住を決めた。今年は永住ビザの取得に向けて動くつもりだけど、今は旅行者ステータス。ということで、旅行者ビザが切れる3ヶ月毎にお隣のアルゼンチンへの国境越えの旅をしてる。

お隣の国、アルゼンチンにはアンデス山脈を越えて行く。アンデスの山の向こう側には乾燥した大地が広がってる。

そんな乾燥した大地の一画に森のオアシスがある。エルボルソンという町。

僕たちはこのエルボルソンに17年間住んでいらっしゃる時雄さん、時子さんご夫婦と知り合うことが出来て、国境越えの度に、お二人の処にお世話になっている。

時雄さん、時子さんご夫婦(因みに本名!)は自然農を実践しながら、豆腐を作り、陶芸をしている。

豆腐は町中にある自然食屋さんに卸しているんだけど、これが大人気。

エルボルソンには国内外から移り住んで来たヒッピーが多くて、自然食文化がしっかり根付いてる。

そんなエルボルソンの中心にある公園では週に数回マーケットがあり、出店がずらりと並ぶ。

そのマーケットに出店していたのが、時雄さん時子さんご夫婦の友人、としさん。

としさんはチューリップの球根と木工細工を売っているんだけど、これまた大人気。

そして問題の「マンジュウ事変」は、としさん宅で起こった。

今回はとしさん宅にも泊めさせて頂く機会をもらい、夜、奥さんのエステルさんが食後のお饅頭を出してくれた。

エステルさんは日系二世で、ご両親は戦前に農業指導の目的でアルゼンチンに移住したそう。

ぼくは久々の和菓子の味を楽しんだ。

懐かしい味。美味しい。栗は入ってないけど、栗饅頭みたいな味。

包装されてないけど、大きさの整った、焼き目に光沢のある饅頭はどう見ても日本からのお土産としか思えなかった。きっと貴重なお饅頭のはず。

「このお饅頭は?」ぼくが尋ねると、エステルさんが

「あ、このお饅頭はね、コルドバ(アルゼンチンの都市名)にいる親が作って送ってくれたのよ。」

と言った。

「えっ!?」

衝撃だった。地球の裏側で、東京駅や羽田空港で「名物」として売ってるとしか考えられないようなお饅頭を作ってしまうエステルさんのご両親は一体何者なんだろうと思った。

あんは白まめを漉して作るそうだ。

アルゼンチンで手に入る食材は限られてる。それを上手に使って懐かしの味を再現する智慧。

味覚に説明は要らない。ぼくはそのお饅頭を頂きながら、エステルさんのご両親の人生に想いを馳せた。

今程交通の便、通信も発達してない時代の移住ってどんなんだったんだろう。

当時、日本のご両親に定期的に宛てた手紙が何らかの理由で届いていなかったのを知ったのはずっと後、日本でお母さん(つまりエステルさんのお婆さん)に再会した時だったそうだ。

そんな話をしながらエステルさんが見せてくれたノートには、みりんの作り方なんかのレシピが書いてあった。白ワインと砂糖でもみりんが作れるそうだ。

時子さんは手打ちうどん、お寿司、そして小麦粉と片栗粉で作った大福(これまた驚き。味、食感共に完璧!)なんかを行く度にごちそうしてくれる。

遠く日本を離れてその生活文化を守り続ける人達。

そんな方達に出逢うと、その生命力に興奮して、元気を貰う。

ぼく自身、これからパタゴニアでの人生を切り拓きながら、こういった人生の大先輩の生き様を日本の皆さんに伝えることが仕事に出来たら最高だな。

アルゼンチンへの国境越え小旅行を無事に終えて、川の流れを眺めながらそんなことを想った。

「ふるさとは遠くにありて想うもの」。

なんて境地に達するにはまだまだのパタゴニア生活。いよいよ本番開始だ。

写真:エステルさんが米粒を貼付けるだけの子供版のお灸を息子にしてくれた。これまた昔からある日本の智慧なんだろうな。


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2012-01-08

おうまパカパカ

颯爽と白い馬を乗りこなすルシオの愛娘カタリナちゃん。家族一人づつ、自分の馬を持っているなんていうのが結構「普通」らしい、パタゴニアの農場ライフ。ぼくも隣の茶色い馬に乗らせてもらった。良く調教された賢い馬。やっぱり憧れるなー。馬の居る生活。

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2012-01-06

きのこキャンバス

年末、こちらに来て二度目の川下りをするチャンスがあった。途中、一緒に川下りをした友達のオジイちゃんの家で休憩。これは、そのおじいちゃん宅にあったキノコに友達がササーッと書いた絵。やけに良い感じ。

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2012-01-05

地球の裏側から新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

一年の計は元旦にあり。

ここ、チリのパタゴニアと日本の時差はちょうど12時間。大晦日の夜、既に新年を迎えた日本の仲間のツイッターを読んでいたら、鎌倉でビーチクリーンを続けている龍ちゃんの「一年の計は元旦にあり。朝10時からビーチクリーンします。」のコメントに気が引き締まった。

よし、今日という日を大切に過ごしてみよう。と迎えた元旦。

それにしても、「一年の計は元旦にあり」ってどういう意味だろう。恥ずかしながら分からない。

ってことで調べてみると、一年の計の計は計画のこと。そっか。今日は今年一年の計画をたてる大事な日ってことだ。

2012年。

自分の人生にとっての節目の年。

家を創る。

家族で力を合わせて家を創る。

これが出来たら、

これが出来たら、

今よりもっとシンプルになれるんだろうな。

この40年、ものづくりとは縁の無い人生だった。

そして40年目にやってきたこのチャンス。

やるっきゃないっす。

皆さんのお智慧を拝借しながら。

チャレンジの年。

そしてもう一つの夢。

ぼくたちはパタゴニアの山中に2ヘクタールの土地を手に入れることが出来た。

地球一周分以上を歩き、木を植えて来た男、ポールが終の住処と決めたパタゴニアという土地に、ぼくたちも有難いご縁を頂いた。

文句無しの大自然。

ここでの生活を、日本の家族や今までの人生でご縁を頂いた人達と、

一日でも、一ヶ月でも、一年でも、もしかしたらこれからずっと

一緒に過ごせるように具体的に動いて行きたい。

日本からは地球の裏側にあるパタゴニア。

遠い。確かに遠い。

だけど同じ地球の上。

ぼくたちのところを

「地球の裏側にある別宅」

と思って家族、仲間が気軽に来れる場所づくりをしたい。

こんな大雑把な「計」だけど、

とにかく実践あるのみ。

家族一緒に過ごせる日々に感謝。

皆さんにとって、気づきいっぱい、良き出逢いいっぱい、幸せいっぱいの一年でありますように。

写真:年末に遊びに来てくれたアユミくんに教えてもらったレシピで元旦にパンを焼いてみた。鏡餅パン三兄弟。全てがまーるい一年でありますように。


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